2016年 07月 22日
![]() 7月19日に鈴が旅立ちました。 我が家に初めてやってきた子であり、たくさんの思い出とその名残りを遺して逝ってしまいました。 子犬時代からの膨大なショルダを開くことにためらいがあるくらい、その死をまだ受け止めることができずにいます。 素っ気ないキャラクターで、ふと見やると、フッと笑うようなまなざしでこちらを見ているようなクールなところもありました。 そして、息を引き取る時も誰にも看取られずに自分の命を終えました。 息を引き取った日の夜のことです。 亡骸のある裏庭から少し尾を引くような苦しい、そしてどこか甘えた鳴き声が聞こえました。 思わず「生きていたか」と裏庭を覗き込んだほど、たしかに鈴の声でした。 そこには静かな闇があるだけでしたけれど。 ■
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by 3in-shiba
| 2016-07-22 19:55
2016年 02月 19日
![]() チー太郎が突然死んでから数日が経ちました。 ふと仕事場の窓から小屋に目をやると、そこにまだチー太郎の姿が見えます。 その日までいつもと変わりなく、いつものように夜のエサを食べて また明日を迎えるはずでした。 夕方、小屋から身を乗り出すように倒れているところを家族が見つけた時には すでに手遅れの状態でした。 そして、最後に妻が帰宅するのを待って息を引き取りました。 「何かよくわからないけれど、ボクはさよならですよ」 そう言って彼の小さな身体はひとつ息をついて、本当に眠るように目を閉じました。 そよ風のようにやってきた子でした。 行先のない犬ばかり集まってくる我が家で、彼は何の期待も背負わず、 あどけない表情としぐさで愛されながら5年余りを過ごしました。 不自由な身体で懸命に生きたわけではありません。 ただ、そこに佇んで、居眠りをして、甘えて、うれしがって生きていました。 彼は天国に行ってはいません。 死んだ後も、やっぱりいたいところにいるんだと思うのです。 つい、「チー太郎」って名前を呼びたくなります。 ■
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by 3in-shiba
| 2016-02-19 11:38
2016年 02月 15日
![]() 僕から見て、どの子にも好きなポーズがあります。 前肢が不自由でフセができないチー太郎は、僕が近づくと 「遊ぼう」のポーズがこんなうつ伏せになってしまいます。 この姿が好きで好きで、身体じゅうクシャクシャに撫でてやりたくなります。 そんなチー太郎は今日不意に旅立ちました。 理由はわかりません。 たしかなのは、家族みんなにさよならを言って旅立ったということだけです。 チー太郎を可愛がってくださった方々、最期までチー太郎は優しい子でしたよ。 ■
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by 3in-shiba
| 2016-02-15 22:59
2015年 12月 18日
![]() 犬を飼っていると、いつかやってくる別れは避けられません。 山陰柴犬という狭い世界の中でも、狭い世界だからこそ よく知った犬の死に幾度となく触れてきました。 どの子も瞳を輝かせ、前肢をかけて甘えてくる姿が浮かびます。 まだ愛犬との別れを経験していない僕ですが、 すでに何年も前からいつか空っぽになる犬小屋を想像し、 その時を小川の流れを見るようにやり過ごそうと思っています。 犬はどこからかやってきて、やがていつか静かに去っていく。 それを、ただ見送りたいと思うのです。 ■
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by 3in-shiba
| 2015-12-18 18:53
2015年 11月 19日
2015年 11月 09日
![]() 少し前、まず麦さん、次いで鈴さんと出産が続きました。 犬の出産は夜間が多いといいますが、我が家の犬たちは 色んな時間帯に産みます。 麦さんは比較的僕が在宅している時に産むので、今回も 見届けました。 犬にも陣痛があって、痛みに目を閉じて身体を小刻みに 震わせてしばらく耐えます。 こうして始まる出産から2か月を経て、子犬たちは それぞれ新しい飼い主さんのところへ旅立ちます。 それっきりもう会えない子もいます。 せめて元気で可愛がられていることを願っていますが、 お別れの時に子犬にさよならを言っても飼い主さんに 「可愛がってくださいね」「大事にしてくださいね」と 口にしたことはありません。 言わない理由はあるのですが、ここにはうまく書けません。 ただ、心の中で願っています。 ■
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by 3in-shiba
| 2015-11-09 18:01
2015年 09月 05日
2015年 08月 20日
2015年 04月 21日
![]() 仔犬たちは無事に巣立って、 鈴さんは母親からまた元の鈴さんに戻りました。 巣立った直後は庭に走り回る仔犬たちの姿が見えるようでしたが、 鈴さんのおっぱいの張りとともに、やがてそれも消えていきます。 ![]() ■
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by 3in-shiba
| 2015-04-21 19:25
2015年 04月 17日
![]() ![]() ![]() しばらくブログをサボってました。 その間に産まれた鈴さんの子供たちが巣立ちの時期を迎え、 残るこの子もいよいよ二日後にHさんの元へ。 兄妹たちがいなくなり、ひとりきりの夜をひとつ過ごしただけで 僕の目にはとても大人びて見えるのです。 そして、やはりさみしそうにも。 ■
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by 3in-shiba
| 2015-04-17 21:20
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